「脚本を読むかぎり、上り調子のギャングの話だと理解していたので、黒いスーツとかロングコートとか、そういう衣装をイメージしていたんです。でも、ブラジルに着いて衣装合わせをしたら、Tシャツとか短パンとかがたくさん用意されていて(笑)。それで、ブラジルでいま一番勢いがあるデザイナー、ヘルコビッチ アレキサンドレのところへ行って、そのお店で何点か選びました。タトゥーに関しては、本編にも出てくるジュンという役柄を演じた方が彫師なんです。それで、彼と話して、首筋に入る蛇のタトゥーをデザインしてもらいました。ジュンさんがまずタトゥーを描いて、その後のつながりの為にシールを作る。ただ、日本ならそこにエアブラシを当てて、シールを剥がせばできあがるんですが、ブラジルのメイクさんはいきなりシールの上からボールペンで塗りつぶしはじめるですね(笑)。それがけっこう痛いんです。しかも、リアルに皮膚が傷ついて、そこにインクが入ったら、本当のタトゥーじゃないですか。だから、ボールペンはちょっと困ると言ったら、次にサインペンが出てきて(笑)。結局、日本からボディペインティングの黒を取り寄せたんです
が、ブラジルは凄いなと思いましたよ」